Hospice

音楽の話がメインの日記帳です。

◆今日聴いた音楽
 (together) / The Antlers [2011]
 Mature Themes / Ariel Pink's Haunted Graffiti [2012]
 Buena Vista Social Club / Buena Vista Social Club [1997]
 Monster Movie / CAN [1969]
 Future Days / CAN [1973]
 Bitte Orca / Dirty Projectors [2009]
 Standards, Vol. 1 / Keith Jarrett [1985]
 The Melody At Night, With You  / Keith Jarrett [1999]
 In A Silent Way / Miles Davis [1969]
 "Heroes" / David Bowie [1977]
 Brain Salad Surgery / Emerson, Lake & Palmer [1973]
 

◆勉強するつもりだったのに,読書で一日潰してしまった。
読んだのは貴志祐介「悪の教典」。過去作は「青の炎」のみ既読。

面白すぎて文庫上下巻合わせて 900ページくらいを一気に読み終えてしまった。今年読んだ本の中ではぶっちぎりでベスト(刊行年は2010年)。
人並み外れた高い知能を持つサイコパスの高校教師が殺人事件を起こす,っていうよくありそうなホラー小説です。「青の炎」を読んだ時も思ったけども,この作者は地の文がウィットに富んでて,ストーリーに動きがないところでもいちいち唸ってしまう魅力がある。その辺は綾辻行人とか島田荘司みたいな本格ミステリ屋にはないところだよなーとか思いました。

ごく微量のネタバレ気味の言及もしておく(具体的な展開は伏せますが雰囲気で察せちゃうかも)。
下巻の連続殺人の展開は,「そんなバカな」っていう非現実感を打ち消すくらいの筆力,ストーリーに引きこむ引力があるし,その上であえてセオリーな展開を外すことで改めて「シリアル・キラーの非現実感」みたいなものを読者に叩きつけてくる。しかも,後半の章から作中時刻が分刻みに提示されるんだけど,ちょうどその時計のペースが読者のページをめくるペースとだいたい一致するくらいの文章量になってるのにはもう脱帽,リアルタイム感完璧。最後のオチも丁寧に丁寧に伏線を張っておいて,それでいて予想の斜め上を行く展開を準備してるのがホントに凄い。第11章は最初から最後まで鳥肌立ちっぱなしだった。

惜しむらくは王様のブランチで映画の予告編を先に見ちゃったことですね。文庫の帯にもデカデカと伊藤英明が写ってるから,主人公の蓮実のイメージが完全に伊藤英明で固まっちゃってちょっとだけつまらなかった。それでも今のところ,この原作を三池崇史がどう映画化するのかに対する興味は,王様のブランチの持つ紹介した映画を見る気なくさせ力を上回ってます。

小説のタイトルは勿論エマーソン・レイク・アンド・パーマー「Brain Salad Surgery」収録の「Karn Evil 9」からの引用だし,途中でドリーム・シアターの名前も出てくる。作者はプログレ好きなんだなきっと。この人の本はどれも外れないっていうし,秋からアニメやるらしい「新世界より」も読んでおこうかしら。

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