Hospice

音楽の話がメインの日記帳です。

「悪の教典」見てきました。
以下、原作厨の感想。どう頑張ってもネタバレ避けずにうまい感想が書けなそうなので、ネタバレ含みつつ、ほとんど文句です。




予告で流れてた先行配信の「悪の経典 序章」は未見なのでどの程度そちらで説明されていたのか不明だけど、日本犯罪史上最悪の大量殺人であるだろう本作のストーリーを、過不足なく2時間あまりにまとめたのは一先ずGJでしょう。


しかし文句はけっこうあるぞ。何を差し置いても、蓮実誠司という「理想の高校教師かつ最強のシリアル・キラー」というキャラクターの魅力があんまり伝わってこない!!

原作の彼は基本的に人当たりが良く精悍でとびきりスマートなスーパー英語教師なので、人を殺すときもウィットを忘れない。しかし、無駄口叩いてても行動は常に合目的的で無駄がない。だとしたら、生徒の大量虐殺を始めてから職員室で精神統一とかやらせるのはどう考えてもおかしいですよ。一人でも殺し損ねたら計画はすべて破綻するわけで、校庭に常に目を光らせておかなきゃいけない。こういうところで観客に突っ込みどころを与えちゃったら貴志祐介作品を映像化する意味がない。

蓮実の「異常性」が初めて顕になる瞬間の描き方もダメ。原作ではカラスを殺すシーンなんだけど、映画では美彌とディープキスするシーンが先に来てた。「え、こいつもろくでもないエロ教師なのかよ」じゃなくて「うわ、こいついきなり鳥殺しやがった」っていう切り込み方のほうが断然スマートだったと思う。

一番気になるのが、蓼沼の殺害のタイミングを変えちゃったところ。原作の「卒業カウンター」は最高にクールだったし、蓼沼を殺したあとにカウントアップ→ダウンするシーンは、読者の予想を思いっきり裏切るとともに蓮実のウィットを象徴する名シーンだったのに。あそこだけは変更しないで欲しかった。

あと、釣井教諭の殺害シーンは、原作でも突っ込みどころ満載だったのをそのままやってくれたのは笑ってしまった。そういうところこそ変えればいいのに…。電車の中で人が首吊り自殺するわけねーだろ!その辺はケレン味出し過ぎてハスミンのスマートさをスポイルしていたのが極めて遺憾です。


しかしまぁ、大量虐殺シーンの「始まった!!」感、物凄くゾクゾクしました。本気で心臓バクバクしたからね。この辺は流石の三池監督。
それでも演出の手ぬるさは否めない。もっと直接的な傷口の描写があってもいいんじゃないの。やはり商業的なしがらみがあるのかな・・・。何にせよ、血はたくさん出るもののファンタジックな演出が絡みすぎて個人的には「グロさ」は感じなかった。原作に感じた、パズルを解いていくような虐殺の流れも、映画では単に「流れ作業」っぽく感じて残念。何より、原作での蓼沼の殺害の仕方は見栄えのするアクションシーンとなったはずなんだし、やっぱり入れるべきだったよ・・・。
まぁ、大島某が大泣きして映画批判したっての、おそらく話題性狙いのヤラセじゃないですかね・・・。



めんどくさくなったので文章の支離滅裂さは大目に見て下さい。まぁ、こんだけ文句言っても全然面白かったし映画観で見てよかったと思いました。80点。



◆ツタヤいってきた。
田村ゆかり・堀江由衣の両ベスト、花澤香菜・戸松遥の両シングル、そしてシロップとアート・スクールをとうとう借りてきたよ。

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