Hospice

音楽の話がメインの日記帳です。

フジロック日記とかテン年代ベストとかでお茶を濁していたらけっこう間が空いてました。のでこの1~2ヶ月聴いてたやつをメモっておこうと思います。


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◆Merchandise
 去年のアルバムがサイケ/シューゲ/ギターポップの高次元ハイブリッドって感じでナイスな出来だったカリフォルニアのバンド、マーチャンダイズ。今年は 4AD からフルアルバムをリリースです。
 前回の記事でテン年代前半のベスト・アルバムに選んだ Deerhunter の『Halcyon Digest』、これの何が好きかというと、このアルバムに似たアルバムって何一つ思い浮かばないところなんですよね。どこからも借り物なしに作り上げられたクィアでダークでそして徹頭徹尾ポップな世界。
 余談ですがディアハンターを引き合いに出して紹介される新人バンドってほぼ全て 3rd、『Microcastle』に似てるんですよ。最近、Childfood というバンドが”ディアハンターが演奏するストーン・ローゼズ”なんて紹介されてるのを見ました(このバンドはなかなか好きです)。これもまさにマイクロキャッスル・フォロワー的な部分をもったバンドだと思います。
 この Merchandise のアルバムには、陰が陽に転じたハルシオン・ダイジェスト、っていう雰囲気があるんですよね。特に2曲目「Enemy」とか。わかりませんか。わかりませんね。僕がそう思うならそうなんです。全然違うよとか言わないで。



◆Zammuto
 解散した The Books のニック・ザムートによるバンド。1st が傑作だったので今回もずいぶん楽しみにしてたんですが、先行公開されてる曲にどうもイマイチ乗り切れないままとりあえずアルバム聴いてみたんだけど、これはあんまり良くなかった。
 前作の最大の魅力はカラッカラに乾いた生音とアグレッシブな電子音とのハチャメチャな衝突から生まれる、全身の血が滾るような複層的リズム・フィール(©某)だったわけですが、今回は全体的にスムースで引っ掛かりのない印象。前作のリズムの何が魅力的だったかって、ミニマル「でない」ところだったわけで、数秒後どんな音が飛び出してくるかわからない(そして展開を全部覚えてしまうくらい聴いたあとには「この後にあの音が来るぞ!」というワクワクを味わえる)ところだったのですが、まぁそういう部分はだいぶ減退しています。特に後半は「Sinker」や「Code Breaker」あたりの曲で特にリフレインが目立つ感じ。
 今作が追求しているのは、流れるようなグルーヴとそれに乗せて歌い上げるボーカルなんじゃないかなと感じます。ただ、それが成功しているかというと極めて疑問で、前作にあったいい意味での異物感が無くなってしまっているだけじゃないかなあ。リズムアレンジをひねってるのはわかるけど爆発的にブチ上がるようなフックがどこにも無くて淡々としてて、言葉を選ばずにいうと何だか貧乏臭いなあ、という感想……。
 と、いうわけで、このアルバムのことは忘れてみんなでもう一度 1st を聴き返そうぜ!
 
(ホントに最高だ!)


◆The Flaming Lips / Electric Würms
 こんなのを買うのは道楽としか言いようがないのですが、フレーミング・リップスが2011年にリリースした「7 Skies H3」というプレイ時間24時間の曲があります。これを50分くらいに編集したアルバムが今年発売となりました。まぁお察しの通りそんな音楽をCDというフォーマットでわざわざ買って聴いても良いわけないんですけど、あー、リップスのこういうところって本当に好きだなと思いました。サイケと言えばサイケだし、ポップといえば辛うじてポップ、みたいな音楽が延々と続く(もちろん僕は24時間聴いてなどいないので想像に過ぎないんだけどおそらくフルバージョンも同じなんだろう)。
 それと、リップスのウェイン・コインが同じくリップスのスティーブン・ドローズ、そしてリニアー・ダウンフォールというサイケバンドのメンバーと新たに始めたバンドが、エレクトリック・ワームズというプロジェクト。こっちのほうは「7 Skies H3」よりはいくらか貧乏臭さが薄らいでますがこれも道楽レコードですね(断言)。ウェインはこのプロジェクトについて、「リップスの曲はあまりにも『僕について』のものになってしまう。エレクトリック・ワームズでの僕の仕事は、ロキシー・ミュージックにおけるブライアン・イーノみたいに、『思考』することなんだ」と何やら意味ありげな意味の分かんないことを言ってます。僕は何となくウェインは、新たに曲を書くのがめんどくさい時期に入っちゃってんじゃないかなあ・・・みたいに思ってるんですが実際どうなんだろうな。笑
 でも、僕がフジロックの彼らのステージに期待していたものの一部は、確かにこの2枚にパッキングされているようにも感じました。




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 Kindness、Christopher Owens、Prince、などなど気になる新譜盛りだくさんの9・10月なのですが、微妙に琴線に引っかかるインディー・ロックっぽいやつらを少し紹介しとくとこんな感じ↓

◆The History Of Apple Pie
 なんてクソダサいバンド名!! イギリスのギターポップバンド。去年デビューアルバムを出してたらしい。



◆King Gizzard & The Lizard Wizard
 なんてクソダサいバンド名!!(2) ガレージ・サイケ・パンク。Ty Segall とかアレの感じ。


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