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音楽の話がメインの日記帳です。

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 前回の記事で Sun Kil Moon(サン・キル・ムーン)の Mark Kozelek(マーク・コズレック)と The War On Drugs とのビーフをまとめましたが、その後の情報を補足しておきます。

 前回までまとめた内容を一言で言うと「ライブ中の音かぶりにブチ切れたコズレックが一方的に WoD のことをディスりまくって炎上した」という感じになりますが、ここに来てようやく WoD の Adam Granduciel(アダム・グランデュシエル)側からもリアクションが見られました。
 それがスウェーデンの音楽ブログ「Songs For Whoever」に掲載されたアダムのインタビュー
抄訳してみました。
公平な立場から言えば、あの曲で彼が言ってたことについて何も聞いてないってことだよ(訳注:『War On Drugs: Suck My Cock』でコズレックは「アダムと会った」などと歌っている)。あの曲を聴くまでは今回の件でも別に何も問題なんてなかった。まず、彼は僕らと会ってなんかいないし、あそこで歌われたようなことは何一つ話しちゃいない。とんだ勘違い野郎(such a douche)だ。ツイッターでやり合うみたいな馬鹿なことをしたくなかったから、彼のE-mailアドレスを知りたかったんだけど、ダメだった。共通の友達がいたんだけどアドレスは教えてもらえなかった。代わりにその友達を通じて連絡をもらったんだけど、「マークはフィルモアに来たがってる。彼が"War On Drugs Suck My Cock"って曲を書くから、きみが一緒にステージに上がってくれれば『ビールのコマーシャルみたいなギター』を引いてくれるって。そしたらきみも彼のニュー・アルバムに入ってる"Dogs"って曲で一緒に演奏すればいい。彼はきみたちの曲でも『ビールのコマーシャルみたいなギター』を弾いてくれるよ」っていう内容だった。
僕らはツアー中だったから「それはクールな考えだ、反対する要素がない」と思った。興奮したけど、彼に返事するのに何日か間があいちゃったんだ、そのときとても忙しかったからね。 そしたら、2日後に彼から連絡があって、「オファーは期限切れだ。ツアーから戻ったらスターバックスに行って君らのレコードを買ってやるよ」と言われた。めっちゃ嫌なやつだなと思ったよ。彼はそういうクソ野郎なんだ。こっちからは何も言ってないんだよ? その後彼はインターネットに例の「挑戦状」をアップしたんだけど、「お前はすでにそのオファーに『NO』って言ったじゃないか、クソ野郎!」って思ったよ。彼はそういう子供じみたやつなんだよ。あと、例の曲もバカバカしいだけだ。彼はただのバカ野郎だよ。バカに付き合う時間はない。彼は自分が言い出したことに僕らにも乗っかって欲しかったのかもしれないけど、意味がわからないよ。僕は彼にいったん乗っかったのに、そこでその「スターバックス」の返事が来たんだよ。何なんだよ一体。ファック。
 要するに時系列でまとめると、

・コズレックがライブ中の音かぶりに腹を立て WoD をディスる
  ↓
・WoD がコズレックから「今度のフィルモアのライブに俺を混ぜろ」と連絡を受ける
  ↓
・WoD はこれを承諾
  ↓
・コズレックから「返事が遅い。一緒にはやらない」と断りの連絡
  ↓
・WoD はガッカリ
  ↓
・コズレックが「今度のフィルモアでのライブに俺を混ぜろ」という『公開挑戦状』を自身のウェブサイトにUP
  ↓
・WoD はビックリ
  ↓
・コズレックがディス・トラック "War On Drugs: Suck My Cock" を公開

 という流れのようです(このアダムのインタビューを全面的に信用するならば、ですが)。

 このアダムのインタビュー記事がUPされたあと、コズレックは自身のサイトで「第2のディス・トラック」を発表。それがこちら、"Adam Granofsky Blues"。ぜひリンク先から聴いてみてください。
 レイドバックしたナイロン弦の音に乗せて読まれるこの歌詞、実は上で引用したアダムのインタビュー記事をそのまま朗読したものなのです。そして1センテンスを読むごとに小馬鹿にした笑い声を織り込むという、小学生の嫌がらせか!

 公にはスルーの姿勢をとってきた WoD 側から反応があったと思いきや、即座にディスり返すという、コズレックの正確の悪さがにじみ出てる感じの近況をまとめてみました。
 ちなみにこういうビーフとはまったく無関係にコズレックは先日、Sun Kil Moon として新曲 "The Possum" を公開しています。最新作『Benji』を1曲にまとめてしまったかのような目まぐるしい展開の9分間。




 最近聴いてる音楽とかちょっと紹介。

◆Gazelle Twin "Unflesh"
 こういう女をライオットガールと呼んで行きたい感ある。ジュリアン・カサブランカスといいVHS復権来てるのか? いやいや。



◆Jenny Hval & Susanna "Meshes of Voice"
 何ヶ月か前のブログ記事で紹介したやつだけど、ようやく買いました。ドローンと素っ頓狂なイェニー・ヴァルの声がいい塩梅に衝突していて痺れます。コラボ作なのでヴァルもスサンナも同じくらい歌っているのですが、個人的にはヴァルの声が聴きたくて買ったアルバムなので、ぶっちゃけスサンナのほうには黙っていてほしい。いやーしかしこの人の声何なんだろうね・・・イノセントでもあり深い闇を抱えているようでもあるしロリ声っぽくも聞こえるしすごく大人びても聴こえるという。たまらん。



◆Happyness "Wired Little Birthday"
 ロンドンの3人組。 スロウコア、ペイブメント、スパークルホース、という僕のツボというツボを押してくるこの感じ。ボーナストラックに "Montreal Rock Band Somewhere" が入っている国内盤をオススメします。   

コメント

コメント一覧

    • 1. shin
    • 2015年01月08日 11:33
    • はじめまして。

      mark kozelekの記事、とても興味深く読ませて頂きました。
      詳しく和訳してあり、すごく楽しませてもらいました。

      sun kil moon、祝来日ですね!
      red house painters時代からすごく好きで、
      ずっと追っかけているファンなのですが、
      日本ではmark kozelekの記事は有無に等しいので
      (Benjiの高評価で最近は多いですが)
      こうした話題でも取り上げてアップして頂いてうれしいです。

      吉祥寺で行われた初来日公演の時は観客にリクエストを要求したり(have you forgottenを演奏してくれて波だものでした)
      生涯忘れられない一夜でしたw
      Benjiの高評価に私は正直とまどっていますが、日本でもmarkの来日が定期的に行われるようになればうれしいです

      長々と自分の思いを伝えてすみませんでしたw
    • 2. danceneedlee
    • 2015年01月09日 14:15
    • >shinさん
      コメントありがとうございます!私はちょうど前回の来日の頃に初めて彼の音楽を聴いた比較的新規のファンなので、初めて見る彼のライブを今から楽しみにしています。バンドセットの来日ということで過去の曲も聴けるんじゃないかなと。
      今後も彼の動向はこの出来るだけ拾っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします!
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