2015年の個人的ベストアルバム30選を選びました。
上半期の10選はこちら→http://hospice.blog.jp/archives/45328587.html
下半期の10選はこちら→http://togetter.com/li/918706



1位を先に観たい人→15-1位

30~21位まではほぼ横並びです。


30. Mount Eerie "Sauna" [P.W. Elverum & Sun]
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 川井憲次のGhost In The Shell O.S.T.的な銅鑼・ドローンと、かつてフリーク・フォークと呼ばれたものの残滓。良い。【Listen】【Shop】

29. Knxwledge "Hud Dreems" [Stones Throw]
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 『To Pimp A Butterfly』はトラックがダサいという声もあるけど、彼がプロデュースした「Momma」はカッコイイでしょ? J Dillaとか全然通ってない僕ですが、ダラダラ聴けます。良いです。 【Listen】【Shop】

28. Beach House "Depression Cherry" [Bella Union / Mistletone / Sub Pop]
BeachHouse
 やっぱ単純に良いけど、単純に良すぎる。多少失敗してもいいから、「Sparks」みたいな新機軸をどんどん打ち出していってほしい。【Listen】【Shop】

27. Jim O'Rourke "Simple Songs" [Drug City]
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 こういう直球なネーミングはあえての皮肉ってパターンが多いけど、これもその通りで、展開がかなりプログレだったりアレンジに一捻りもふた捻りもあって聴き飽きない。その上で、何も考えずに聴いてもいい曲揃いで飽きないのは10年以上もかけて作っただけある。半分趣味みたいなデジタルのEPの大量リリースと比べると、プロの仕事って感じがします。【Listen】【Shop】

26. Hiatus Kaiyote "Choose Your Weapon" [Masterworks]
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 僕個人としてはニューチャプター・ジャズそれ自体にはのめり込めていないものの、ディアンジェロを発端としたネオソウル的な音楽との折衷、というかメルティング・ポットと化したこれは実にかっこよかった。【Listen】【Shop】

20. Helen "The Original Faces" [Kranky]
Helen
 Grouper のリズ・ハリスを中心とした3人組バンド。グルーパーの音楽がそのままバンドサウンドになった感じで、普通に好き。ただまあ、バンドになったことで失われてしまったパーソナルな雰囲気は惜しいなとも感じる。【Listen】【Shop】

24. Jam City "Dream A Garden" [Night Slugs]
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 チルウェイヴ以降のディスコはよりアブストラクトになり、トレンドのインダストリアル成分が注ぎ込まれ、洗練されたアンビエンスが通底する。レーベルごとセンス抜群。あと最後の曲が「Instagram」っていうの批評性があって良い。【Listen】【Shop】

23. Gemma "As Ever" [Inflated]

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 NYパンクからR&Bへ。ブルックリンからしか生まれ得ない音がここに。【Listen】【Shop】

22. Katie Dey "asdfasdf" [Orchid Tapes]
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 宅録・ローファイ・コラージュ・エクスペリメンタル・インディー・キラキラ・アコースティック・エレクトロ・ストレンジ・NYP・ポップ。タグ付けは容易だけどそれは何の本質も表さないので、たった20分、0円で聴けるならとりあえず聴いてみてはいかが。【Listen&DL】

21. El Mardy Jr. "Ghost Tapes" [Discrepant]

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 中東×ダブ×テクノ、漆黒のグルーヴ。ギミック満載の30分サイケ・トリップ。【Listen】【Shop】


20~16位、好きなのばっかり。


20. Sun Kil Moon "Universal Themes" [Caldo Verde]
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 マーク・コズレックは詞をメロディに乗せることを辞めてしまったらしい。代わりに音楽は実験的になって、というか行き当たりばったりになって、もはやピッチフォークじゃ付いて来られなくなってしまった。実はコートニー・バーネットよりとっくに早く半径3メートルのリリシストをやっている。彼が歌うのは、父親の友人のなんとかという爺さんが死んだとか、世界で最も過小評価されている俳優は
『ヘルター・スケルター』でマンソンを演じたスティーヴ・レイルズバックだとか、自分は死ぬまでクルマの中で音楽を書いているだろう、なんていう、どうでもよいことばかりだ。【Listen】【Shop】


19. Sleaford Mods "Key Markets" [Harbinger Sound]
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 超ガラの悪そうなキレたおっさん二人が、ケンドリックと同じヒップホップだと呼ぶのが憚られるくらい野蛮な音楽をやっている。「誰でも出来そうな音楽だけど、誰も出来ない」そんな音楽こそが世の中を変えていくんじゃないのか。エフ・ユー・シー・ケーを「フォゥク!」みたいに発音する訛り、もはや日本人の僕にはカッコよく聴こえる。ブレイディみかこ氏の本 に書いてたんですが、スリーフォード・モッズの二人とハッピー・マンデーズのベズは、イギリス人からは「アンダークラスのガチの不良」っていう顔に見えるらしい。【Listen】【Shop】

18. 鷲崎健 "What a Pastaful World" [Atmic Monkey]
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 ファンなもので。コミックソングと言って差し支えない表題曲はさておき、「自分の口が歌ってて気持ち良いか」で作詞している早口なリリックが大好きですごめんなさい。前作よりさらにルーツ・ミュージック志向が強まっていて素敵です。MVの声優もかわいいし。【Listen】【Shop】

17. Chelsea Wolfe "Abyss" [Sargent House]
ChelseaWolfe
 ノイズ×ドローン×フォーク、女スワンズ+ゴス。【Listen】【Shop】

16. Grooms "Comb the Feeling Throug Your Hair" [Western Vinyl]
Grooms
 僕が今「普通のインディー・ロック」にハマるとしたらそれは、2014年のベスト・アルバムの1枚に選んだ Happyness のようなスロウコアか、もしくはこのグルームスのようにクラウトロックをやっている場合だと思う。こんなドリーミーにしてくれなくても良かったんだけども、そういう逃避と誤魔化しの権化みたいなインディーサウンドに後ろ髪を引かれる自分もいたり。【Listen】【Shop】



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