すっかり更新が滞っていた当ブログですが、定例の上半期ベストをまとめておく義務感に駆られたのでここに記録しておきます。
 Apple Music、WOWOW、IMAGICA BS、などなどに助けられながらの音楽・映画のベスト10〜11です。 



=== 11 Best Albums of 2016 (so far) ===


1. Let's Eat Grandma "I, Gemini"
letseatgrandmaart
2. Blood Orange "Freetown Sound"
bloodorange
3. Anderson .Paak "Malibu"
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4. Lionlimb "Shoo"
lionlimb
5. LUH "Spiritual Songs for Lovers to Sing"
luh
6. Port St. Willow "Syncope"
willow
7. DJ Shadow "The Mountain Will Fall"
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8. Chance The Rapper "Coloring Book"
chancetherapper
9. Aesop Rock "The Impossible Kid"
aesoprock
10. Pinegrove "Cardinal"
Pinegrove
11. Deerhoof "The Magic"

deerhoof

 とりあえず順番はつける主義なので11個並べてみました。あんまり深く考えず好きだったアルバムを挙げてみたところ11枚浮かんできたのでベスト11です。Port St. WillowはThe Antlersのメンバーが参加していることもあり好みど真ん中のスロウコア。Wu Lyfの最新形態であるところのLUHはマッチョなシューゲイザーという感じで、一部ローゼズ感もあったりしてかっこいい。Deerhoofは相変わらずのリリースペースですが、いつもどおりの変拍子ガレージ・ロックに謎の疾走感も合わさってここ最近のアルバムの中では白眉の出来かと。あと今年はけっこうヒップホップがたくさん入りました。各所で評判のAnderson .PaakやChance The Rapperは近年のブラック・ミュージックの隆盛を裏付けるカラフルでソウルフルでパワフルな2作。Aesop Rockの「Molecules」は上半期ベストトラックのひとつ。そんな中、ヒップホップの真似事やスロウコアの真似事を唯一無二のオリジナルにしてしまった異形のデュオにして今年の個人的ベスト・ニューカマー、Let's Eat Grandmaの待望のデビュー・アルバムをとりあえず1位にしておきました。下半期にリリースが予定されるJenny Hvalのニューアルバムとのヘンテコ女性ボーカル枠対決に(僕の)注目が集まる。

 










=== 10 Best Films of 2016 ===

1. スティーヴン・スピルバーグ『ブリッジ・オブ・スパイ』
2. クエンティン・タランティーノ『ヘイトフル・エイト』
3. トーマス・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
4. リドリー・スコット『オデッセイ』
5. トッド・ヘインズ『キャロル』
6. パイロン・ハワード/リッチ・ムーア『ズートピア』
7. カルロス・ベルムト『マジカル・ガール』 
8. アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『レヴェナント 蘇りし者』
9. ロバート・ゼメキス『ザ・ウォーク』
10. 岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』


 例年より映画館に足を運ぶ機会も増やしましたが、結構ベタなチョイスになったのではないかと思っています。『スポットライト』にえらく感動してトム・マッカーシー監督の過去作『扉をたたく人』を観ましたが、これも2016年の今まったくアクチュアルである傑作でした。あとはスピルバーグとタランティーノはやっぱりすごいなあと。
 劇場公開の新作以外では、ようやく観られたポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』、訃報をきっかけにいくつか鑑賞したジャック・リヴェットの『Mの物語』、山中貞雄の『河内山宗俊』などが初鑑賞で大変感動しました。あとはまだまだ観てない作品が多いもののルイス・ブニュエルや黒澤清のおもしろさがわかってきて嬉しかった。

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