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音楽の話がメインの日記帳です。

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 2016年のマイ・ベスト・アルバムを30枚選びました。


30. M. Ward "More Rain" [Merge]
Ward
[Listen in Apple Music]


29. NxWorries "Yes Lawd" [Stones Throw]
nxworries
[Listen in Apple Music]


28. Nick Cave & The Bad Seeds "Skeleton Tree" [Bad Seed LTD.]
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[Listen in Apple Music]


27. Lambchop "FLOTUS" [Merge]
lambchop
[Listen in Apple Music]


26. A Tribe Called Quest "We got it from Here... Thank You 4 Your service" [Epic]
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[Listen in Apple Music]


25. Kanye West "The Life Of Pablo" [Def Jam/G.O.O.D. Music]
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[Listen in Apple Music]


24. Deerhoof "The Magic" [Polyvinyl]
Deerhoof
[Listen in Apple Music]


23. Blood Orange "Freetown Sound" [Domino]
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[Listen in Apple Music]


22. Weyes Blood "Front Row Seat To Earth" [Mexican Summer]
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[Listen in Apple Music]


21. Chance The Rapper "Coloring Book" [self-released]
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 NETFLIX オリジナルドラマ『GET DOWN』に登場するDJ、シャオリン・ファンタスティックはこの人のルックスに寄せて作ってるんじゃないかと思ってる。
[Listen in Apple Music]


20. 40 Watt Sun "Wilder Than The Sky" [Radiance]
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 Sun Kil Moon と Jesu のコラボアルバムがリリースされた2016年ですが、例えば Low と Jesu のコラボレーションがあったならこんな感じではないかなと。要はクラシックなスロウコア・アルバムとして聴けるメタルです。
[Listen in Apple Music]


19. Peter Doherty "Hamburg Demonstrations" [Parlophone]
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 全然期待せずに買ったけど「The Whole World Is Our Playground」が入ってたのでOK。リバティーンズ関連は納税感覚でレコードを買っているのですが、正直去年のバンド名義のアルバムより断然良いのではないかなと(去年は2位にしたけど)。
[Listen in Apple Music]


18. Cross Record "Wabi-Sabi" [Ba Da Bing!]
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 Emily Cross と Dan Duszynski による夫婦デュオ。アーティスト名、アルバム名、アートワーク、全部ダサい。でも中身はめちゃくちゃ好み。Swans のドラマー(Thor Harris)が参加している、と言われると確かにミニマルで腹に響くビートはあるが、アコギとウィスパーボーカルが基本なのでそこまで鈍重な印象はなくて、例えば PJ Harvey なんかに近い感触で聴けた。
[Listen in Apple Music]


17. Anderson .Paak "Malibu" [Empire/Obe/Steel Wool/Art Club] 
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 Knxwledge とのユニット NxWorries のアルバムも素晴らしく良かった。
[Listen in Apple Music]


16. Lionlimb "Shoo" [Bayonet]
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 米ナッシュビル出身のソングライター Stewart Bronaugh とドラマーの Joshua Jaeger によるユニット。
 あまりにも、あまりにもエリオット・スミス……。声質もコーラスの重ね方もアレンジ(楽器のチョイス)も『XO』〜『Figure 8』にそのまま入っていておかしくないくらい。これを聴いていい意味の感傷にひたれるかどうかは人によるでしょうが、僕の心には何曲か刺さってきました。
[Listen in Apple Music]


15. Danny Brown "Atrocity Exhibition" [Warp]
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 ハイテンションなのが最高。
[Listen in Apple Music]


14. Port St. Willow "Syncope" [People Teeth]
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 The Antlers 不在の2016年、彼らの穴を埋めたのは(Peter Silberman のソロEPと)Nicholas Principe によるプロジェクト、Port St. Willow でした。ポスト・ロック〜スロウコアといった音像に僕の全ツボが押されまくり。
[Listen in Vimeo]


13. Brendan Canning "Home Wrecking Years" [Arts & Crafts]
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 個人的な認識として、ブロークン・ソーシャル・シーンとはインディ・ロックの完成形でありそれゆえにちょっと隙がなさすぎて聴くのに気合が必要、みたいな位置にある敷居の高いバンドで、一方ブレンダン・カンニングのソロ(前作まで)は肩の力の抜けたフォーキーな作品でちょっと物足りない、みたいな感じなのですが、これはちょうどその間くらいの感じで聴けて好きです。 
[Listen in Apple Music]


12. Blithe Field "Face Always Toward The Sun" [Orchid Tapes]
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 米オハイオ州出身の宅録ミュージシャン、Spencer Radcliffe よるプロジェクト。サウンドコラージュによるアンビエント・ポップ。かつてのアトラス・サウンド(ブラッドフォード・コックス)にも通じるベッドルーム感にいつまでも浸ってしまう。
[Listen in Bandcamp]


11. Pinegrove "Cardinal" [Run For Cover]
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 一年に一枚はこういうのを聴かなければいけない気がする。アメリカ音楽の結晶のようなアルバム。カントリーを歌うために生まれたような Evan Stephens Hall の声が素晴らしすぎ。

[Listen in Apple Music]


10. Solange "A Seat At The Table" [Saint/Columbia]
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 「これめちゃくちゃいいな! 新人かな!?」と思ったらビヨンセの妹でした。ビヨンセは未聴……。
[Listen in Apple Music]


9. Childish Gambino "Aaken, My Love!" [Glassnote]
ChildishGambino
 ジョージ・クリントン直系の濃厚ファンク・アルバム。極上のソウルナンバー「Redbone」が一番好き。
[Listen in Apple Music]


8. Jenny Hval “Blood Bitch” [Sacred Bones]
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 イェニー・ヴァルによる新作が毎年聴けるということ自体が嬉しい。今年は同じくノルウェーのジャズバンドとの共作も発表していました。これだけ特徴的な声を持っていてかつこれだけのリリースペースを維持しながら、似たり寄ったりにならないのはえらい。ただし、前作のほうが好きであります。
[Listen in Apple Music]


7. NAO “For All We Know” [Little Tokyo]
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 東ロンドン出身のシンガー・ソングライター、ナオのデビュー・アルバム。金属質なビートとシルキーなボーカルを確かなソングライティングの強度が下支えするインディ・シンセ・ファンク。
[Listen in Apple Music]


6. D.A.N. “D.A.N.” [SSWB/Bayon Production]
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 去年のEP(とフジロック・ルーキーでのライブ)で、センス抜群だけど今後どういう引き出しを見せてくれるか次第だなー、などと思っていたわけですが、バッチリ期待値超えてきました。オウガのサイケ/クラウトロックを承継した独自路線ではなく、積極的にダンスミュージック化したのは嬉しい驚きでした。一見落ち着いてるようでデビュー・アルバムらしい荒削りさ(と熱量)がしっかり感じられるのもいい。最初の3曲までなら2016年ベストアルバム。
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5. Nicolas Jaar "Sirens" [Other People]
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 生音の使い方がめちゃくちゃクールなのと、映画的なフィーリングがあるのがよい(実際、最近は劇伴の仕事もしてるようだ)。真ん中あたりの「The Governor」が、King Krule『6 Feet Beneath The Moon』における「A Lizard State」を思わせる。好き。
[Listen in Apple Music]


4. Bon Iver “22, A Million” [Jagjaguwar]
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 仙人と化した前作からさらに斜め上の解脱を遂げたジャスティン・ヴァーノンの最新作。ただただ圧倒される。
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3. The Avalanches “Wildflower” [XL/EMI/Astralwerks/Moduler]

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 来日しなかったので大幅減点だけど、それでも16年ぶりの新作はちゃんと最高のアルバムだった。サンプリング・ミュージックも「Since I Left You」リリース時から比べるとかなり一般化したはずなのに、この多幸感あふれるダンスミュージックを作れるのはアヴァランチーズしかいないだろうという確信がある。だから16年前と何も変わっていなくても、何も恥じることはないのだ! そう思った。
[Listen in Apple Music]


2. Let’s Eat Grandma “I, Gemini” [Transgressive]

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 2014年の年始にこのデュオの「Deep Six Textbook」を知ったとき彼女たちはまだ15歳で、でもその年齢以上に、この1曲のあまりの素晴らしさに目眩がした。イングランドはノリッチ出身、4歳の頃からの親友である Jenny Hollingworth と Rosa Walton によるこの二人組ユニット、レッツ・イート・グランマのデビュー・アルバム。
 ユニット名が『コンマ』が抜けるとおばあちゃんが死んじゃうよ、というジョークに由来していたり、おしゃぶりを咥えて赤ちゃん服に身をつつむ「Sax In The City」のMV、そして何より「Deep Six Textbook」の冒頭のハンドクラップ(手遊び)と、彼女たちはまだ「自分たちは子供である」ということを隠さない。かと言って天真爛漫な無邪気さとは対極の、どこか影を抱えた魔女のような佇まいも持っている。鉄琴やサックス、オルガン風のキーボードやハーモニカなど使用する楽器はどれもチョイス自体に個性が現れ、甘い声で力強いコーラスを聞かせたかと思えば、ヒップホップのビートに乗せて舌っ足らずなラップを披露したりする。なんて掴みどころのない一枚なんだろう。彼女たちにしか作れないし、彼女たちもまたもう二度と作れない、唯一無二のファースト・アルバム。
[Listen in Apple Music]


1. David Bowie “Blackstar” [Columbia]

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 本当は Let's Eat Grandma が今年のマイ・ベストかなと思ってたんだけど、もう一度聴き返したら、僕の今年のベストはこれしかありえないかなと思った。
 デヴィッド・ボウイでも死ぬんだってことに比べたら、SMAPが解散しようがオリンピックの陸上短距離で日本人が銀メダル取ろうがトランプが大統領になろうがアヴァランチーズが来日キャンセルしようがすんなり信じられるなと思った、なんの誇張もなしに。「自分の死までもアートにした」なんて安易なことは言いたくないし、正直なところ、彼の死がなければこのアルバムを1位に選ぶこともなかっただろうけど、人生観・死生観まで揺さぶるような音楽作品なんてそうそう出会えるもんじゃない。いつまでもある種のメルクマールになるであろう傑作。

[Listen in Apple Music] 



 ハードディスクがイカれてしまい、なし崩し的にストリーミングサービス(Apple Music)を使うようになりました。去年よりも映画をよく観るようになったので音楽にかける時間は相対的に減りましたが、ストリーミングのおかげで聴いた数自体は去年とたぶん同数くらい、その分1枚1枚を繰り返し聴くことは減り、実際に購入に至るものも半減、という感じでした。
 個人的な好みの変化なのか世間の流行りの変化なのかはわからないけど、年々ヒップホップを中心としたブラックミュージックを聴く割合が増えてきました。日本のヒップホップ・シーンには全然ついて行けていません。以上、近況でした。

 そんなこんなで今年もなんとかマイ・ベストを選出するに至りました。ブログの更新頻度は減りましたが最低限の記録だけは今後もつけていこうと思っています。後日、ベスト・トラックや映画のベストも選んでまとめてみようと思いますので、よろしければそちらもどうぞ。 ではでは、皆様良いお年を。

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