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 /_/_/_/_/ Best of 2017 /_/_/_/_/



 今年は例年より音楽を聴くのに時間が割けなかった分、あまりディープな掘り下げはできなかったけど、その分なんというか素直に自分の好きなやつだけを絞って聴いていた気がする。
 とにかく時間がとれなくて、「アルバムとして聴く意味」とか「ストリーミングで聴く意味」みたいなものに思索を巡らせることもなかったので、「少しだけ人生を豊かにしてくれるもの」としていつも傍らにあったのが、僕にとっての2017年の音楽。ストリーミングが無かったらおそらく昔の(2016年以前の)音楽しか聴いていなかっただろうなと思う。

 20枚を選んだけど、あまり深く考えずに決めたので1位を除いて順位はなし。

 まず次点10枚。

□ Broken Social Scene "Hug Of Thunder"
□ Cloud Nothings "Life Without Sound"
□ Cornelius "Mellow Waves"
□ Japandroids "Near To The Wild Heart Of Life"
□ Kamashi Washington "Harmony Of Difference"
□ Kendrick Lamar "DAMN."
□ Mount Kimbie "Love What Survives"
□ Sampha "Process"
□ Sleaford Mods "English Tapas"
□ The xx "I See You"

 クラウド・ナッシングスとジャパンドロイズ、どちらにもすっかり心揺さぶられたけど、どちらも前作のほうが好きなのでトップ10からは外れるかなと。サンファも同じで、素晴らしいアルバムではあったけど期待値が高すぎた("Timmy's Prayer"級の曲がもう1つあれば今年ベスト級だったと思う)。
 The xx とコーネリアスはフジロックでのライブが本当に素晴らしかったのもあって、今年とくに印象深いアルバムになった。The xx の "Dangerous" は今年のベスト・トラックのひとつ。こういうブチ上げ系のアルバム・オープナーは大好物。




そして1位を除くトップ10。

□ !!! "Shake The Shudder"
□ Courtney Barnett & Kurt Vile "Lotta Sea Lice"
□ Dirty Projectors "Dirty Projectors"
□ Father John Misty "Pure Comedy"
□ Foxygen "Hang"
□ The Horrors "V"
□ Los Campesinos! "Sick Scenes"
□ OGRE YOU ASSHOLE "workshop2"
□ Spoon "Hot Thoughts"

 コートニー・バーネットとカート・ヴァイルの共作は、いくらなんでも「そういう人ホイホイすぎるだろ」と思ってやや警戒して聴いたんだけど、いくらなんでもこりゃ良すぎだ。雰囲気だけで気持ちよすぎる。何というか大好きな深夜ラジオとかを聴いている感覚に近い。音楽体験を超えたピュアな気持ちよさだけがある。
 ホラーズ、スプーン、ロスキャンあたりのインディー・ロック・バンドは安定の良さだった。特にホラーズは、「いかにも少し前の僕が好きそうなバンド」が「いかにも今の僕が好きそうな音」でカッコいいアルバムを作ってくれる幸せに打ちのめされた。ロスキャンの音楽にはアーケード・ファイアだろうがブロークン・ソーシャル・シーンだろうが決して出せない陽性の(そして陽性だけではない)フィーリングがあって、何年聴いてもその正体がわからないんだけど、定期的に「ロスキャンじゃないとだめなんだ!」という気持ちになるのは不思議。今作も代わり映えしないんだけど大好き。
 オウガのライブアルバムは、ライヴ会場限定というリリース形態に軽くキレたりしたので、まず年内に聴くことができたのが奇跡的というか、ご協力頂いたツイッターのフォロワー氏に大感謝であります。内容は言わずもがな最高すぎた。
 フォクシジェン新作のゴージャスなサウンドにこれほど自分が惹かれたのは意外だった。デビュー・アルバムを聴いたときに「めちゃくちゃミック・ジャガーだな」と思ったけど、順調にスケールアップしてくれたのは嬉しい。断然支持である。




最後に今年のマイ・ベスト・アルバムを1枚。

□ King Krule "The Ooz"

 キング・クルール名義ではもうアルバム出さないのかな、とも思っていたので "The Ooz" のリリースは嬉しかった。PV含めてクソかっちょいい。やっぱり1人の天才の作る音楽が好きなんだ。


 欧米のヒップホップ・シーンは全然キャッチアップできなかったけど、誰かが言っていたように今年のインディは聴き応えがあったし十分満足しています。来年もこういうイヤーエンドリストを作れるくらいは新しい音楽を聴いていきたい。
kingkrule

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